゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
「由岐…?」
「ん?」
少し震える声で返した。
気付いたら幸輔が
あたしの顔を覗いていて
ビックリした。
「な、…何…??」
少し赤面する顔で訊いた。
「泣いてるのかと思った。
良かった!!」
ってニカッと満面の笑顔を見せて、
あたしは今にも泣きそうな目を
見開いた。
涙が零れそう…。
「嬉しいの…。
幸輔が……
ぁたしに………
あたしなんかのために……、
こっ、…こんなに…
してくれっ…て……
ぅれしぃの………。」
「『あたしなんかのために』
って……そんな哀しい事言うなよ…。
俺は、
由岐が生まれてくれて嬉しいよ…?」
そんな嬉しい言葉を、
ゆっくりはっきり言ってくれて、
泣きそうになって我慢していたのに、
あたしはついに泣いてしまった。