゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.
そぅ言うと由岐は自分の班に戻って行った。
「………」
初めてDearでバイトしてるのを後悔した。
Dearでバイトしてなかったら――…
ほら、あいつらと同じように笑って由岐とパスタ作ってたんだ。
「少し余ったんでどうぞ」
久しぶりに怒った。
久しぶりに出す低い声。
「ありがとう里内くん」
よく愛想がいいと言われる俺でも、コイツにはよくできなかった。
何でも知ってるような。
そんな感じに見られるのが嫌だった。
「先生に渡してきます」
そぅ言って調理室から出た。
教室から出ても
「里内もぅできたのかよー早すぎ!!」
なんて声が聞こえた。