゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.





「芳川先生パスタ持ってきました」

「おぉ!!里内!!ありがとな!!」


「………はい」



バイトの時間を思い出した。

別に俺が作ったわけじゃない。
俺は頼まれて運んだだけ。
なのに、みんな「ありがとう」って言うんだ。








「けっこう自信作ですよ」

「おっマジか!!」

「ちゃんと洗ったんですけど食器の古臭い臭いは俺に愚痴んないでくださいよ」

「ハイハイ」



芳川はそぅ言って食べると笑顔で「美味いよ」と言った。


「食器はあとで俺が持ってくからいいよ」

「あぁはい。ありがとうございます」







…………何だこの不気味なほどに優しい芳川は……。





< 64 / 203 >

この作品をシェア

pagetop