゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




飯は俺が作る日がある。

今日は野菜炒め、あと小さなハンバーグを作って食べた。
白米とみそ汁は母さんが作ってくれる。
父さんは食べるだけ。
弟の修輔も食べるだけ。


修輔は今年受験で、俺より頭のいい高校に入れるぐらい頭がいい。
昔から修輔は頭がよくて、俺は普通だった。
スポーツは2人とも並に出来ていた。
だから俺が勝つものは手先の機用さで、あと料理ってけっこう好きだったから高校に入ってすぐにバイトをし始めた。
最初は母さんの知り合いが店長をしている喫茶店でバイトをしていた。
そこに客として来たのがDearのオーナーだった。
俺はそのでのバイトはよく思っていた。
先輩も優しかったし店長の神戸さんも優しいし。


俺は今のオーナーに料理を渡した。
普通にしたつもりだ。
でも俺がオーナーに背を向けた瞬間にオーナーは俺の腕を取った。


「あたしの店でバイトしない!?」


最初、何を言っているのかわからなかった。
その頃からDearは有名で、そこでバイトしている人なんて滅多に見なかった。
Dearは誰でもすぐに簡単に入れるバイトではない。
でも入るとなかなかやめられないのかもぅ俺が小学生の頃から就職している人も少なくは無い。
俺はオーナーの左海さん(サカイ)に推薦を貰った。
Dearにはそんな人少なくは無いけど、自分なんかが推薦もらえるとは思えなくて信じられなかった。
神戸さんは、Dearに行きなよ!!
と言っていた。
正直Dearのほうがいいと思った。
学校から少しの距離だけど今より近いし研修の時期が終わると今よりずっといい。
それになによりDearだ。
なんだか自分を育ててもらえる気がした。


でも自分を今まで育ててくれた神戸さんに悪い気がして諦めた。
でも神戸さんは俺に行けと言い続けた。






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