゚+.*優し過ぎる君に幸せを.*゚+.




『また今度言うね。今日はダメなんだ…』

「………ぅん。」

よかった。
でも…本当に言ってくれるのか心配。
真実を知るのは、由岐の口からがいいよ。



それからはいつもの様に話をした。
最初の気まずさなんて、忘れるほどに俺は嬉しくて、幸せだった。


Dearから歩きながら電話をしていて、帰ったときには親に怒られた。
部屋に入って由岐との電話を続けた。


『ねぇ幸輔…』

「ん?」

『今度――…』

「…」

『今度…。全部教えるね』

「……うん」


由岐が、何かを隠しているのは知っていた。
誰にも言ってない。
由岐だけの秘密。
由岐が抱えていた秘密。





「うん…。待ってる」



受け止める自信、無いけど…。
由岐が話したいのなら何でも聞くよ。
だって、“俺に”聞いてほしいんでしょ?
だから聞くよ。




待ってるよ。



――――…由岐。







< 98 / 203 >

この作品をシェア

pagetop