平行線の恋



本当は、少しでも近づきたかった。


幼なじみ以上の関係に
なりたかった。


でも、歩夢ははっきりと
拒否した。


だったらそれ以上の
期待も何もできない。


あたしは静かに歩夢を
忘れるしかない…


「……歩夢??」



目の前には、歩夢がいた。


いつもの学校の帰り道。


あたしと歩夢の家の方向は逆なのに。



何で…いるの??



あたしはその場から

足を運んだ。



別の方向に。



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