奪ってKiss
お腹を撫でる手。
肩揉みさえくすぐったく感じてしまう私は、どこを触られてもくすぐったく感じてしまう。
そのくすぐったさは、今は恐怖でないけど。
震える私に、
「くすぐったい?くすぐったさっと度を越えたら快感になるんだよ」
と、囁いて…
「ひゃん…!」
お腹を舌が這う。
それから小さな痛みが度々走った。
「…やぁ…んっ…ぁ…」
無理矢理なのに、変な気持ちになる。
けど、やっぱり怖くて…
身体中についたキスマーク。
やっと離れた杉浦くん。
力が抜けて、座り込んでしまった。