奪ってKiss
気持ち
包まれたい
そのまま眠りについてしまった私が目を覚ましたのは、夕日が嫌いに輝く頃だった。
「…………」
涙が知らない間に流れ、頬を伝っていた。。
お風呂入らなきゃ…
汗もびっしょりとかいている私は、フラリとお風呂場へ向かった。
そのまま服を脱いで、シャワーを浴びようとした時、
「……っ」
目の前の鏡に映る、赤いたくさんのキスマークが目に入った。
私は、シャワーを出しっぱなしのまま、何度も何度も身体を洗った。
強く洗い過ぎたのか、キスマークがよくわからない。
身体中がヒリヒリするけれど、少しホッと安心した自分がいた。