奪ってKiss




ベットに寝転んでいる私。




部屋のドアがガチャっと開いた。




「ちゃんとご飯食べるから…大丈夫」




お母さんだと思ってそう返事をすると、ドアが閉まった。




はぁ…






「真美ちゃん」




そんな私を呼ぶ声に、びっくりした。




「真美ちゃん」




私はゆっくり顔を上げた。




「先輩…」




そこには前田先輩がいた。




「これ、忘れ物」




先輩の手には私がいつもしている時計が握られていた。




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