奪ってKiss




近づいてくる杉浦くん。




私は…




「先輩…!」




どうしたらいいか分からなくて、逃げたんだ。




そんな私を追いかける杉浦くん。




どう考えたって、杉浦くんの方が速いに決まってる。




けど、そんなことが頭にないくらい、必死に逃げてたんだ。




「先輩…!」




やっぱり捕まる私。




手首を捕まれて、逃げることができない。




「俺…」




辛そうな杉浦くんの表情。




震え出す、私の身体。





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