奪ってKiss
先輩と目が合って、思わず笑ってしまった。
あ…
私、笑ってる。
いつの間にか笑顔になっていた私。
先輩といたら笑顔になれる。
そんな私に、さらに、
「責任を持ったお付き合い…って、責任を持ったらいいんだろ?」
と、耳元で囁いてくる先輩に顔が赤くなった。
「もーっ!先輩!」
「あはは!顔真っ赤でかーわい♪」
それから、段々先輩の顔が近づいてきて、
笑い声もなく、部屋が静寂に包まれる。
瞳と瞳が重なって、
夕日に照らされ、
2人の影も重なった―…