奪ってKiss

忘れて、忘れさせて







久しぶりにサークルがあった。




杉浦くんに会うということに戸惑っていた。




けど、そんな私の耳に届いたのは、




「杉浦くん辞めないで続けたら良かったのにね」




と、言う、残念に思う声だった。




「杉浦くん…辞め…たの?」




優ちゃんにそう聞くと、




「そうなんだよね~、もとから大会までとは言ってたけど…せっかくだし…ねぇ?」




そう聞いた時、




安心する自分と、どこか寂しく思う自分がいた。




寂しいとか…




何思ってるんだろう。




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