奪ってKiss
言い終わったのに、まだドキドキしてる。
けど、
「“先輩”はいらない」
と、まだ絡む視線。
~~~~っ!
そんないきなり…
「ね?」
その声に、身体も心もトロケソウになる。
「…りょ…亮爾…」
身体中が熱くて、恥ずかしい。
そんな私を、先輩…亮爾が、ギュッと抱き締めた。
「やっば。幸せ過ぎる」
その言葉に、また幸せになる。
「ちなみに敬語も禁止な。先輩って言ったり敬語使ったらオシオキな」
そう笑う先パ…亮爾に、
「もーっ!」
と、頬を膨らませ、2人で笑った。