奪ってKiss
見慣れないキスシーンにドキドキしながらも、
いいなぁー…
なんて思ったり。
キスなら亮爾としたばっかりなのに。
「真美…?」
名前を呼ばれて顔をあげると、
「わ!優ちゃん…!」
優ちゃんがいた。
キョロキョロ周りを見ると、浅海くんはいない。
「デート帰り?浅海くんは?」
そう聞くと、
「うん!今さっきね、別れたところ」
幸せそうに笑う優ちゃん。
「いーなぁー…」
無意識に口にしていた言葉に、優ちゃんが、少し不思議そうに首を傾げた。