奪ってKiss




校門を通ろうとした時、




「亮爾…」




門に寄りかかっている、スキな人。




「大丈夫?送るよ」




何で知ってるの?って思ったけど、口に出さず、そのまま亮爾に抱きついた。




「好き…」




「真美…?」




「大好き…亮爾が好きなの…」




涙が溢れないように我慢して、そのまま亮爾を見上げた。




「好き…私は、亮爾が好き…」




そう言った時、




「きゃぁ!」




私の手を引き、走り出す。




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