奪ってKiss





―バタンッ




それから走って着いたところは…




「ハァッ…りょう…じ…?」




亮爾の家で…




走って来たから息が…




亮爾を見上げると、亮爾は黙ったまま。




「きゃっ!?」




やっと私の方を見てくれたと思ったら、私は押し倒された。




押し倒されたのに痛くないのは、ここはベッドだから。




この体勢って…




「亮爾…?」




「…………」




何も言ってくれない亮爾に不安になる。




「俺…待つって言ったよね?」





< 196 / 218 >

この作品をシェア

pagetop