奪ってKiss




心臓が、さっきよりも早く、音を立てている。




「真美の気持ちは…今、俺に完全に向いてる?」




悲しそうな亮爾の瞳。




その瞳に映る私は、小さく、儚く感じた。




「ねぇ、真美…?」




私は…




「亮爾が好き…」




コクンと頷いてから、そう答えた。




「真美…」




それから、2人の距離が縮まって、





「好きだよ」





唇が、丁寧に、優しく重なった。





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