奪ってKiss
「先輩…俺は…先輩が好きです。さっきのは、本当ですか…?」
近づいてくる杉浦くん。
久しぶりに見る、その姿に、困惑しながらもドキドキしている私がいた。
「私…」
みんながこんなに応援してくれてるんだから言わなきゃ。
そう思って顔を見た時、
「な…っ!それ、どうしたの!?」
杉浦くんの右の頬が、赤く腫れていた。
「これですか?」
ほっぺたを指す杉浦くん。
わー…
痛そう…
「これは…亮爾に殴られました」