奪ってKiss
「お陰ですごくスッキリしたんですけどね。悔しいですけど、いい男ですよ」
と、ケロッとしてる。
っていうか殴られたって…
「亮爾がどれだけ先輩のことを思っているか伝わってきました。けど…俺も負けません」
そう言った時の杉浦くんは、とてもキラキラしていた。
「で、先輩。先輩の気持ち…教えてください」
真剣な瞳に捕らえられて…
胸がいっぱいで…
「好き…っ」
溢れた言葉と同時に、温かい温もりに包まれた。
「俺も、先輩が好きです。好きで仕方がないくらい」
杉浦くんの腕のなかは、とても気持ちが良くて、温かくて、幸せだった。
抱き締められている身体から、好きの気持ちがたくさん溢れ出す。
そして、唇が重なった―…