奪ってKiss





「ほら、離して!行こう!」




まだ抱きついてる杉浦くんを離した。




「え~…まぁ、いっか。じゃあ、先輩行きましょう!」




杉浦くんは手を握って笑顔で言った。




なんだか調子が狂う…




っていうか、




「どこに行くの?」




目的地を知らない私。




知ってたことは待ち合わせ場所と時間くらい。




「秘密です。」




楽しそうに言う杉浦くんに、ま、いっか、と思ってしまった。





< 22 / 218 >

この作品をシェア

pagetop