奪ってKiss
そして…
「は…?」
私は目の前に運ばれた料理に、眉間にシワを寄せた。
私は、杉浦くんに席取りを頼まれて、何が欲しいかを頼んで席で待っていた。
目の前には確かに頼んだメニュー。
けどさ、あり得ないでしょ!?
「何なのよこれは!」
私は杉浦くんをキッと睨んだ。
「そういうお店だって知らなかったんですか?」
そう、ここはカップル用のお店だったらしい。
頼んだミルクティーにはハートの2人で飲めるストロー。
胡桃ミルクパンは、細長く、2人で両サイドから食べるようになっていた。