奪ってKiss





お店から出ると、辺りは温かいオレンジ色になっていた。




「先輩、最後に観覧車乗りましょうよ。」




「うん!」




景色を見るのが大好きな私は、笑顔で頷いた。




観覧車の一番上から見たら、夕日は綺麗に違いないはず。




海が近いから、反射しとより一層キラキラな世界なんだろうなぁ…




そして私たちは観覧車に乗った。





杉浦くんも景色を見るのが好きなようで、2人で景色を楽しんでいた。




「もうすぐ頂上ですね。」




もう頂上かぁ…




と、思っていたら、




「先輩…」





と、杉浦くんが近づいてきた。




え…




な、何…!?




杉浦くんは私の隣に座って、さらに近づいてくる。




どうしよう…!!





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