奪ってKiss




「いいですって。」




せっかく持つって言ってるのに!




「はぁ…じゃあ、手を離しますよ?」




負けた杉浦くんが私に袋を差し出した。




なにもそんなため息つかなくてもいいじゃない。




そして杉浦くんが手を離した。





―ズンッ





「きゃっ」




落としそうになって後ろに体を引いた時…




「あっぶね…」





そのまま後ろに倒れそうになってしまったのを…




「あ、ありがと…」




杉浦くんが支えてくれた。





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