奪ってKiss
周りなんか完全に見えない。
先輩しか感じない。
そのままキスは深くなっていって…
「…んっ…ふぁ…」
頭の中が、真白になっていく。
けど、もっと先輩を感じたくて…
応えるように、深く激しくなるキスに、必死に舌を絡めた。
「…ふ…はぁ…っ」
離れた唇に残る余韻。
まだ絡まる視線。
「キャプテーン!!」
そんな余韻を壊すように、他のメンバーがいきなり部屋に入ってきた。
「何?」
先輩は何事もなかったように私を離し、現実に戻された私はもちろん真っ赤で…
余韻は壊れたけど、放心状態のみんな。
「私…か、帰りますね…!」
私は慌てて部屋に戻って、布団の中に潜った。
私…