『natural source』(naturally番外編)
「アンジューっ!」
わたしの姿を確認するなり、先生はランシェ様を押しやってわたしに飛びついてきた。
「今日のあなたの様子がおかしかったから心配になって部屋を見てみたら、机の上にわたし宛ての手紙があったから!!慌てて読んでみたら、先生ありがとう。ごめんなさい。捜さないでください。なんて書いてあるから慌てて城まで来たのよっ!」
いつもは穏やかな先生がこう言って一気にまくし立てると、腕の中のわたしを力一杯抱き締める。
それは、わたしが復讐を果たしたら、先生の元に帰るつもりがなくて書いた手紙。
復讐を辞めた今となっては、ただの家出の書き置きみたいになってしまったけど……。
「それなら、俺と駆け落ちするために書いたんですよ。アンジュが」
「か、駆け落ちっ!?」
「駆け落ち?」
思わず先生よりわたしの方が大きな声をあげてしまった。
よりにもよって駆け落ちって!?
「そんなバカなことしなくても、先生なら認めてくれますよね? 俺たちの結婚」
笑顔でサラッと言ってのけてしまうランシェ様。
何がどうなったら復讐の話が駆け落ちとか結婚って話になるわけっ!?
わたしの姿を確認するなり、先生はランシェ様を押しやってわたしに飛びついてきた。
「今日のあなたの様子がおかしかったから心配になって部屋を見てみたら、机の上にわたし宛ての手紙があったから!!慌てて読んでみたら、先生ありがとう。ごめんなさい。捜さないでください。なんて書いてあるから慌てて城まで来たのよっ!」
いつもは穏やかな先生がこう言って一気にまくし立てると、腕の中のわたしを力一杯抱き締める。
それは、わたしが復讐を果たしたら、先生の元に帰るつもりがなくて書いた手紙。
復讐を辞めた今となっては、ただの家出の書き置きみたいになってしまったけど……。
「それなら、俺と駆け落ちするために書いたんですよ。アンジュが」
「か、駆け落ちっ!?」
「駆け落ち?」
思わず先生よりわたしの方が大きな声をあげてしまった。
よりにもよって駆け落ちって!?
「そんなバカなことしなくても、先生なら認めてくれますよね? 俺たちの結婚」
笑顔でサラッと言ってのけてしまうランシェ様。
何がどうなったら復讐の話が駆け落ちとか結婚って話になるわけっ!?