『natural source』(naturally番外編)
「プロポーズ?」
例によってリン、アンジュ、シュリの若奥様たちが会したマーセル城でのお茶会にて。
不意にリンが切り出した話題に、シュリはショウに太鼓判を押して貰った手作りクッキーを広げていた手を止めた。
「ウチって逆プロポーズだったからロマンチックさに欠けてたのよねぇ」
アップルティーを口にしたリンが、こう言ってふぅっと短い溜め息を漏らす。
それを向かいでクッキーをかじりながら聞いていたアンジュは、
「逆プロポーズって……リンさんからシューゴ様に申し込んだってコト?」
「さすがリン……姐さん女房!」
シュリと二人揃って歓喜の声を上げた。
旦那様を支えて引っ張るカッコイイ女性像に、年下女子たちは目をランランと輝かせている。
しかし、
「今となってはプロポーズくらいバシッとシューゴに決めさせるべきだったって思ってたりするんだけどねぇ」
当のリンからしてみればそれがちょっとした悩みの種だったりするのだ。
シュリの手作りクッキーにパクつきながらまた小さく溜め息をついた。
例によってリン、アンジュ、シュリの若奥様たちが会したマーセル城でのお茶会にて。
不意にリンが切り出した話題に、シュリはショウに太鼓判を押して貰った手作りクッキーを広げていた手を止めた。
「ウチって逆プロポーズだったからロマンチックさに欠けてたのよねぇ」
アップルティーを口にしたリンが、こう言ってふぅっと短い溜め息を漏らす。
それを向かいでクッキーをかじりながら聞いていたアンジュは、
「逆プロポーズって……リンさんからシューゴ様に申し込んだってコト?」
「さすがリン……姐さん女房!」
シュリと二人揃って歓喜の声を上げた。
旦那様を支えて引っ張るカッコイイ女性像に、年下女子たちは目をランランと輝かせている。
しかし、
「今となってはプロポーズくらいバシッとシューゴに決めさせるべきだったって思ってたりするんだけどねぇ」
当のリンからしてみればそれがちょっとした悩みの種だったりするのだ。
シュリの手作りクッキーにパクつきながらまた小さく溜め息をついた。