『natural source』(naturally番外編)
咄嗟のことで避けることも出来ず、頭の上から足の先までずぶ濡れになったショウ。
前髪から滴る雫を指先で拭ったショウの瞳には、
「……シュリ?」
何故かポロポロと大粒の涙を零すシュリの姿が映って二度驚いた。
驚きで目を見開いて立ち尽くすショウに、
「ショウが居なくなるなら……わたしまた悪戯するから」
「えっ?」
「だって……わたしのこと、手放さないって言ったじゃないっ!」
半年間おさまっていた駄々っ子が復活していた。
理由のわからないシュリの駄々っ子っぷりに弱ったショウがそっと手を伸ばす。
濡れた手でシュリを引き寄せ、
「ちゃんと理由を話してくれ」
視線を涙顔のシュリへと近づけて頬を撫でた。
じっと自分の瞳を見据えてくるショウに、シュリは躊躇なくその体に飛び付く。
「ショウが騎士団を辞めて身を固めるって……ユウセイが言ってたの」
「……ユウセイ、が」
震えた涙声でトツトツと語るシュリに、ユウセイの名前を聞いたショウはシュリの背中を撫でながら顔をしかめた。
前髪から滴る雫を指先で拭ったショウの瞳には、
「……シュリ?」
何故かポロポロと大粒の涙を零すシュリの姿が映って二度驚いた。
驚きで目を見開いて立ち尽くすショウに、
「ショウが居なくなるなら……わたしまた悪戯するから」
「えっ?」
「だって……わたしのこと、手放さないって言ったじゃないっ!」
半年間おさまっていた駄々っ子が復活していた。
理由のわからないシュリの駄々っ子っぷりに弱ったショウがそっと手を伸ばす。
濡れた手でシュリを引き寄せ、
「ちゃんと理由を話してくれ」
視線を涙顔のシュリへと近づけて頬を撫でた。
じっと自分の瞳を見据えてくるショウに、シュリは躊躇なくその体に飛び付く。
「ショウが騎士団を辞めて身を固めるって……ユウセイが言ってたの」
「……ユウセイ、が」
震えた涙声でトツトツと語るシュリに、ユウセイの名前を聞いたショウはシュリの背中を撫でながら顔をしかめた。