『natural source』(naturally番外編)
「んなこと全ッ然心配する必要無いですよ」
「えっ?」
「周りの女性からいくらウケが良かろうと、アンタの旦那はアンタしか見えてないからね……ホラ」
そう言ってニッと笑ったユウセイが顎をしゃくった先。
出先に着て行った袈裟もそのままに、勝手口から縁側に回ってきたショウがこちらへと歩み寄って来ていた。
「ただいま……ここに居たんだな」
「ショウ、おかえりなさい」
立ち上がったシュリの頭を愛おしむように撫で、小さく笑いかける柔らかな表情。
シュリはこのショウの瞳に映る瞬間がくすぐったくて堪らなく好きだった。
「おーい、俺も居るってわかってる?」
「……居たのか」
「酷いよな……この扱いの差。なっ? だから言ったろ?」
こう言って唇を尖らせてみせたユウセイが、ちらりとシュリに目配せをした。
それに笑い返したシュリをショウは怪訝そうに首を傾げて見つめる。
「ううん。ショウのおかげでわたしは幸せよって話」
それに答えるように満面で笑ったシュリに、今度は愛おしむように頬を撫でるのだった。
-終わり-
「えっ?」
「周りの女性からいくらウケが良かろうと、アンタの旦那はアンタしか見えてないからね……ホラ」
そう言ってニッと笑ったユウセイが顎をしゃくった先。
出先に着て行った袈裟もそのままに、勝手口から縁側に回ってきたショウがこちらへと歩み寄って来ていた。
「ただいま……ここに居たんだな」
「ショウ、おかえりなさい」
立ち上がったシュリの頭を愛おしむように撫で、小さく笑いかける柔らかな表情。
シュリはこのショウの瞳に映る瞬間がくすぐったくて堪らなく好きだった。
「おーい、俺も居るってわかってる?」
「……居たのか」
「酷いよな……この扱いの差。なっ? だから言ったろ?」
こう言って唇を尖らせてみせたユウセイが、ちらりとシュリに目配せをした。
それに笑い返したシュリをショウは怪訝そうに首を傾げて見つめる。
「ううん。ショウのおかげでわたしは幸せよって話」
それに答えるように満面で笑ったシュリに、今度は愛おしむように頬を撫でるのだった。
-終わり-