『natural source』(naturally番外編)
「失礼します……って。何をしておいでですか?」


ドアのすぐ傍で待ちかまえていたシュリが、ショウの腕に勢いよく飛び付いた。


「ショウを待ってたの。早く戻りましょ」


飛び付いたシュリは予想の範疇だったのか。
ショウはそんなシュリをやんわりと交わしながら、


「お嬢様……。あまり貴族の方を蔑ろにするのは如何なものかと」


落ち着いた声色と表情で冷静に諭す……が。


「だって……どうせ地位や名声にしか興味ないんだから。わたしには関係ないわ」


ショウの態度が気に入らないらしく、シュリは唇を尖らせながら反論をした。

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