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第1章-おめでとう-
『まゆ~!!誕生日おめでと~!!!!もぅ18歳じゃん☆もぅすぐ高校卒業だけどこれからもよろしくね♪』


-2006年2月11日0時過ぎ-


友達からの誕生日メール。



今日は私の誕生日。

『ありがとう(ノ∀`)まゆも18歳とか~もぉ若くないべ!!ワラ
これからもよろしくねん♪』




そんなメールどうせ社交辞令。

友達なんかイラナイ。
毎日なんの刺激もない学校に足を運ぶ。

『さぶっっ!!』

夏にはパンツ見えるぐらいのスカート。
冬はそのスカートの下にジャージ。


『キーンコーンカーンコーン』

学校まで後少しのところで授業開始のチャイムが鳴った。

『だるっ…』


チャイムが鳴っても焦る様子もなくまゆはゆっくり学校へ入る。


『ガラガラ…』

教室のみんなが一斉にまゆを見る。


まゆの席は一番後ろ。

前のドアから入ってしまったまゆは先生の前を横切り席につく。

『まゆおはよ♪』

小さい声で隣のユウが話かけてきた。


『おはよ~!!今日寒すぎ!!マジ死ぬし!!』


『ありえない寒さだよね~。そういやまゆ今日誕生日じゃん♪おめでと☆メール見た?私のメール一番だった?』


(うざ…)

『そ~そ~!!まゆももぅ18歳になってしまいました~!!おばちゃんだわ~…ユウのメール一番だったよ!!マジ嬉しかったし☆ありがとうネ!!』


こう言っとけばいいんじゃん?

友達なんてそんなもん。
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