ぼくと先生



「なぜだ?
理由を聞こうか」




『僕も不思議な事は不思議な事と片付ける人間ですから』


紅茶の入ったティーカップを指で弾く。
[カンッ]って音がした。


「毎日がくだらなくないのか?」



『流れに従うのも楽しいですから』



「そうか。
その考えがくだらないな。」




開けっぱなしの窓から冷たい風が入ってきた。
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