僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
皆と一緒に居るとき、
あまり、二人が話してるところを見たことがない。
それなのに、それぞれ二人から、互いの親身な話を聞かされることがあった。
(俺が見たことナイだけで、どっかで話し合ってんだなぁ。)
確かに、店に入った時、
波多野の隣には、
いつも、碧人が座っている絵が思い出される。
あの時も、あの時も…。
(そうだった。そんなだった。)
これだけ長い付き合いで、波多野のことを名字で呼び通すところは、昔のなごりなのだろう。
(碧人が“波多野”で、まわりが“香織”って呼ぶワケにはイカねーもんなぁ。)
皆が碧人を気遣い、
碧人が波多野を気遣い、
波多野が茜を…
何も知らなかった徳幸は、
“新しい風”と言われ
浮かれていたというワケだ。
一気に気持ちがメゲていた。
波多野への告白は
見通しがつかなくなったうえ、
茜の告白は、カムフラージュだと分かった。
(ま、茜のことで、皆と気まずくなることは避けられたな。危なく信じて恥かくとこだったよ。)
そして徳幸は、
何も無かったことで、
何も聞かなかったことにして、
今まで通りにやっていくことを決めた。
(でも、知らないフリは難しいかもなぁ。無視って出来ないんだよなぁ俺。)
あまり、二人が話してるところを見たことがない。
それなのに、それぞれ二人から、互いの親身な話を聞かされることがあった。
(俺が見たことナイだけで、どっかで話し合ってんだなぁ。)
確かに、店に入った時、
波多野の隣には、
いつも、碧人が座っている絵が思い出される。
あの時も、あの時も…。
(そうだった。そんなだった。)
これだけ長い付き合いで、波多野のことを名字で呼び通すところは、昔のなごりなのだろう。
(碧人が“波多野”で、まわりが“香織”って呼ぶワケにはイカねーもんなぁ。)
皆が碧人を気遣い、
碧人が波多野を気遣い、
波多野が茜を…
何も知らなかった徳幸は、
“新しい風”と言われ
浮かれていたというワケだ。
一気に気持ちがメゲていた。
波多野への告白は
見通しがつかなくなったうえ、
茜の告白は、カムフラージュだと分かった。
(ま、茜のことで、皆と気まずくなることは避けられたな。危なく信じて恥かくとこだったよ。)
そして徳幸は、
何も無かったことで、
何も聞かなかったことにして、
今まで通りにやっていくことを決めた。
(でも、知らないフリは難しいかもなぁ。無視って出来ないんだよなぁ俺。)