僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
失言
月日が経ち、
徳幸にとって、なんら変わらない日々が流れていった。
碧人は相変わらず、神戸や光一と、バンドしながら騒ぎ合っている。
忙しそうな波多野も、
たまに見かけると、友達と笑い合って楽しそうだ。
メンバー内の真相を知り、
これでやっと、
自分も仲間になれた気がしている徳幸は、
あることに気がついた。
ソレは、久々の全員揃った防音室でのことだった。
知らないフリを心がける徳幸ではあったが、
どうしても、
波多野と碧人に目がいってしまっていた。
“これじゃ気付かないはずだ”と
感心させられるほどの、波多野の態度に比べて、
碧人のほうは、
頻繁に波多野のことを見ているのだ。
(何やってんだよ!そんなに好きなら、意地なんか張ってんなよ!ったく、見てらんねーよ!)
そして徳幸は、ある手段を掲げ、茜とコンタクトをとったのだった。
「で、あたしとトクがつきあいはじめたことに?」
「そーゆーこと。」
「…ナイな!」
「!なんで?」
「タカの時とは状況が違う。トクは兄貴との接点が多すぎるもん!」
「あ…」
「前の爆弾発言で、トクのことは充分利用させてもらったよ!」
「だけど、実際には」
「ありがとう!!」
「…」
「気持ちは凄く嬉しい…うん。」
徳幸にとって、なんら変わらない日々が流れていった。
碧人は相変わらず、神戸や光一と、バンドしながら騒ぎ合っている。
忙しそうな波多野も、
たまに見かけると、友達と笑い合って楽しそうだ。
メンバー内の真相を知り、
これでやっと、
自分も仲間になれた気がしている徳幸は、
あることに気がついた。
ソレは、久々の全員揃った防音室でのことだった。
知らないフリを心がける徳幸ではあったが、
どうしても、
波多野と碧人に目がいってしまっていた。
“これじゃ気付かないはずだ”と
感心させられるほどの、波多野の態度に比べて、
碧人のほうは、
頻繁に波多野のことを見ているのだ。
(何やってんだよ!そんなに好きなら、意地なんか張ってんなよ!ったく、見てらんねーよ!)
そして徳幸は、ある手段を掲げ、茜とコンタクトをとったのだった。
「で、あたしとトクがつきあいはじめたことに?」
「そーゆーこと。」
「…ナイな!」
「!なんで?」
「タカの時とは状況が違う。トクは兄貴との接点が多すぎるもん!」
「あ…」
「前の爆弾発言で、トクのことは充分利用させてもらったよ!」
「だけど、実際には」
「ありがとう!!」
「…」
「気持ちは凄く嬉しい…うん。」