僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「こんな顔だったっけ?」

「確かに、この顔の持ち主とカリスマを両腕に抱えてちゃあ、ヒガまれて当然だな、みっこちゃん。」

「本当に今、ふたりつき合ってるのかな?」

「じゃねーの。だってもう、それしかねーじゃん。」


なんとなく、徳幸は、納得がいってなかった。



「ありがとうございました。」


梅原の先輩の家をあとにして、
とりあえず、トボトボと歩いていた。


「で?知りたがってたことは聞けたのか?」

「ん?まぁ、なんとなくだけどな…」

「…俺が思うに、みっこちゃんと園田は、そんなんじゃナイと思うよ!」

「え?」

「たとえば俺!キムが転校したあとも、報告しなきゃならないからって、ずっと、キムが好きだったみっこちゃんを監視してたじゃん。」

「監視ってなんだよ。」

「まあ聞けよ。そーしたらさ、キムが好きになった気持ちが分かってくるっつーかさぁ。」

「おい!」

「でもさ、みっこちゃんには彼氏がいて…そーするとあら不思議、二人をセットで好きになってたんだよなぁ!…キムには悪いと思いながら!」

「なんだソレ。」

「これが、他の男とだったら違かったと思うんだ!北村とのことは知ってたから…言ってること分かるか?」

「ん。」

「北村がいなくなった今、俺はみっこちゃんのこと心配だけど、どーにかしようとは思えない…仮に、キムが狙ってるとしたら話は別だけど!」

「どうするつもりだった?」
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