僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「多分、認めたくねんだよ。アツキが居なくなったこと…」
「あ…。」
「茜ちゃん、葬式にも行ってないんだってさ。」
「…事故のあと、しばらく笑うことがなかったんだけど…泣いても無いんだよ!あいつ。」
「…」
「影では泣いてんのかもしんねーけど……だから、あいつがトクを好きだって言うのも、あんまマジにとらないでやってほしいんだ…悪いな。」
「…なるほどね…」
「ま、トクは自惚れるようなタイプじゃないから、大丈夫だよ碧人!」
「あー俺、この手のメンドーなこと苦手だから。」
「知ってる。」
「でも、このままでイイの?」
「しょーがねーよ。」
(良いワケねーじゃんか!)
珍しく、徳幸は熱くなっていた。
それが誰のためにだかは、自分でも分からなかったが、
とにかく、
“このままではイケないんだ”ということは分かった。
そして、家に着いた徳幸は、
机の上に、無造作に置かれたままになっていた、
梅原から貰ったメモを手に取り、
携帯電話を開いた。
数字は、軽やかに押すことができたが、
最後のボタンには、少しだけためらっていた。
「おりゃっ!」
目を閉じて、その呼び出し音を聞いていると、
自分の鼓動が、調和されていくような気がしてくる徳幸だった。
「あ…。」
「茜ちゃん、葬式にも行ってないんだってさ。」
「…事故のあと、しばらく笑うことがなかったんだけど…泣いても無いんだよ!あいつ。」
「…」
「影では泣いてんのかもしんねーけど……だから、あいつがトクを好きだって言うのも、あんまマジにとらないでやってほしいんだ…悪いな。」
「…なるほどね…」
「ま、トクは自惚れるようなタイプじゃないから、大丈夫だよ碧人!」
「あー俺、この手のメンドーなこと苦手だから。」
「知ってる。」
「でも、このままでイイの?」
「しょーがねーよ。」
(良いワケねーじゃんか!)
珍しく、徳幸は熱くなっていた。
それが誰のためにだかは、自分でも分からなかったが、
とにかく、
“このままではイケないんだ”ということは分かった。
そして、家に着いた徳幸は、
机の上に、無造作に置かれたままになっていた、
梅原から貰ったメモを手に取り、
携帯電話を開いた。
数字は、軽やかに押すことができたが、
最後のボタンには、少しだけためらっていた。
「おりゃっ!」
目を閉じて、その呼び出し音を聞いていると、
自分の鼓動が、調和されていくような気がしてくる徳幸だった。