僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
再会
約束の日、
徳幸は、未知子達が卒業した中学の前に立っていた。
部活に向かう在校生が、
ジロジロと徳幸を見ては、門をくぐっていく。
そんなとき、未知子はやってきた。
「久しぶり!」
未知子はニコリと笑った。
「ども。」
「背、伸びたね。」
「何年前の話ですか。」
「それもそーだね。」
「なんでここに?」
徳幸は校舎を眺めながら言った。
「…」
未知子も無言で、懐かしむように見渡していた。
「あのまま居たら、木村くんもここの中学だった?」
「そのはずでした。」
「そっか。じゃあ、入ってみる?」
「いいっすよ。」
「…なんか、卒業以来初めてだから…緊張する。」
「そーなんですか?」
「うん。卒業したばかりの時は、いつでも来れるって思ってたから…そしたら…」
「…思い出が詰まり過ぎですか?」
「そーだね。直ぐには、ちょっと辛すぎた。」
「大丈夫ですか?」
「…わからない。」
「!」
「でも、木村くんが居てくれるなら大丈夫そうな気がして。」
「…そうですね。ここには縁がないですからね、俺。」
徳幸は、未知子達が卒業した中学の前に立っていた。
部活に向かう在校生が、
ジロジロと徳幸を見ては、門をくぐっていく。
そんなとき、未知子はやってきた。
「久しぶり!」
未知子はニコリと笑った。
「ども。」
「背、伸びたね。」
「何年前の話ですか。」
「それもそーだね。」
「なんでここに?」
徳幸は校舎を眺めながら言った。
「…」
未知子も無言で、懐かしむように見渡していた。
「あのまま居たら、木村くんもここの中学だった?」
「そのはずでした。」
「そっか。じゃあ、入ってみる?」
「いいっすよ。」
「…なんか、卒業以来初めてだから…緊張する。」
「そーなんですか?」
「うん。卒業したばかりの時は、いつでも来れるって思ってたから…そしたら…」
「…思い出が詰まり過ぎですか?」
「そーだね。直ぐには、ちょっと辛すぎた。」
「大丈夫ですか?」
「…わからない。」
「!」
「でも、木村くんが居てくれるなら大丈夫そうな気がして。」
「…そうですね。ここには縁がないですからね、俺。」