僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「…どう?」

「うん!美味い!もう少し、味濃くても良いかも!」

「そう?」

「うん。学校にも、いつも自分で作って行くの?」

「まぁね。一時、眠るのが恐い時があって…どうせなら、お母さんの手伝いしよっかなぁって、それがきっかけ!」

「…」

「悪いことだらけでもナイね!」

「強いんだなぁ。」

「…もしかして木村くん、あたしのこと慰めに来たつもりだった?」

「え、いや!…ちょっと違う。」

「なーんだ!」

「え?」

「そーかと思ったから…ちょっと強がって見せてたよ、あたし!」

「そんな…ほら、さっき先生も言ってたじゃん!ムリすんなって!」

「うん。」

「ホントは今日、キツかったんじゃないの?」

「それはナイよ!楽しかったし、それに、やっと行けた!君の前で強がってたから、気持ちがメゲずに済んだんだと思う。独りでじゃムリだったなぁ…」

「園田くんとは?」

「え〜!二人で泣きながら、へたしたら、校門すら通れなかったりして…あはは。」

「もしかして、あの人も、一度も行けてないとか?」

「行く必要無いって言ってた。」

「ふーん。」

「…きょーちゃんのこと…好きだったんだと思う…」

「ん?」

「うううん。なんでもナイ!」

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