僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「違かったんじゃねーの?」
「だって二人、すごくイイ感じだったんだよぉ!」
「…」
「前に、四人で湘南に遊びに行ったときだって、」
「四人?」
「うん。香織が木村くんを誘って、ダブルデートしたの!聞いてない?」
「んぁ…」
「だけどほら、小出くんの妹さんが出てきちゃったでしょ…」
「!」
「もしかして木村くん、妹さんが好きだったりして?」
「それは」
「ソレならしょうがないか!ただ気が合うってだけの子より、好きな子の方がイイにきまってるよね!」
碧人には知らないコトばかりだった。
波多野が言い寄られていたことも、
徳幸との様子と、デートのことも、
自分の妹が絡んでいることも…
でも、すべてのことに、
“そうあってもおかしくはないコトだ”と、理解できはできたものの、
やはりそれには、かなりのショックを受けていた。
それをひた隠す碧人に、
律子は、追い打ちをかける様に続ける。
「コレはあたしの推測だけど、ホントは香織、顔を合わすのが辛くて、バンドを抜けたんじゃないかって…」
状況は、さらに深刻を増した。
「相変わらず、野球部からのラブコールは続いてるし、まさか、押しに負けちゃったりもして……香織、言ってたんだよねぇ。妹さんの大胆発言のあと。」
「なんて?」
「“恋がしたくなっちゃった”みたいなぁ…」
「だって二人、すごくイイ感じだったんだよぉ!」
「…」
「前に、四人で湘南に遊びに行ったときだって、」
「四人?」
「うん。香織が木村くんを誘って、ダブルデートしたの!聞いてない?」
「んぁ…」
「だけどほら、小出くんの妹さんが出てきちゃったでしょ…」
「!」
「もしかして木村くん、妹さんが好きだったりして?」
「それは」
「ソレならしょうがないか!ただ気が合うってだけの子より、好きな子の方がイイにきまってるよね!」
碧人には知らないコトばかりだった。
波多野が言い寄られていたことも、
徳幸との様子と、デートのことも、
自分の妹が絡んでいることも…
でも、すべてのことに、
“そうあってもおかしくはないコトだ”と、理解できはできたものの、
やはりそれには、かなりのショックを受けていた。
それをひた隠す碧人に、
律子は、追い打ちをかける様に続ける。
「コレはあたしの推測だけど、ホントは香織、顔を合わすのが辛くて、バンドを抜けたんじゃないかって…」
状況は、さらに深刻を増した。
「相変わらず、野球部からのラブコールは続いてるし、まさか、押しに負けちゃったりもして……香織、言ってたんだよねぇ。妹さんの大胆発言のあと。」
「なんて?」
「“恋がしたくなっちゃった”みたいなぁ…」