僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
秘めた想い
徳幸が覗いた教室に、神戸の姿が見当たらない。
「コービー?」
様子に気付いた波多野が近寄って来た。
「んあ。居ないみたいだな。」
「あっちのクラスじゃない。」
碧人のクラスの方を指差す波多野。
そう、彼らは、なにも喧嘩をしたわけではない。
だから普段は、
“他の同級生とも、何ら変わらない”
風な態度で接している。
そこが、今までとは違うとこなのだが…
そして今も、
まるで、神戸のことを探している様に見せながら、
実は、神戸が居ないかを確認していると言うのが正解で、
そうやって、こそこそと様子を伺いながら、
最初から、波多野に用事があった徳幸だった。
そう、例のことで…
「たまには、碧人ん家、顔出せばいいのに。」
まずは、遠回しに問いかける。
「うーん…」
「…彼氏に気ぃ使ってんのか?」
「違うよぉ!なんだかんだ忙しいんだぁ。」
「ふーん。」
なんとなく重い空気が流れた。
(言わねーと!なんか言わねーと!)
と、その時だった。
「コービー?」
様子に気付いた波多野が近寄って来た。
「んあ。居ないみたいだな。」
「あっちのクラスじゃない。」
碧人のクラスの方を指差す波多野。
そう、彼らは、なにも喧嘩をしたわけではない。
だから普段は、
“他の同級生とも、何ら変わらない”
風な態度で接している。
そこが、今までとは違うとこなのだが…
そして今も、
まるで、神戸のことを探している様に見せながら、
実は、神戸が居ないかを確認していると言うのが正解で、
そうやって、こそこそと様子を伺いながら、
最初から、波多野に用事があった徳幸だった。
そう、例のことで…
「たまには、碧人ん家、顔出せばいいのに。」
まずは、遠回しに問いかける。
「うーん…」
「…彼氏に気ぃ使ってんのか?」
「違うよぉ!なんだかんだ忙しいんだぁ。」
「ふーん。」
なんとなく重い空気が流れた。
(言わねーと!なんか言わねーと!)
と、その時だった。