僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
こうして、
碧人達のバンドが“Β”の曲に挑戦してから、
最初に取り掛かった、徳幸の“いち押し”の曲と、
あともう二曲くらいは、
なんとか、人に聴かせれるまでになった頃、
学校の期待や、波多野の決意も虚しく、
野球部の甲子園への道は
途絶えた…。
三年生の彼氏は、
これで部活も引退となったが、
波多野にとっては、
これからが、吹奏楽コンクールの始まりだった。
その練習の合間に、
波多野がひとりで
軽音部ライブの準備を進めていると知り、
碧人達の呼び掛けで、
部員の皆が協力して会場をつくり、
とうとう、
その日がやってきた。
授業終了後、
体育館には、半分以上もの生徒が集まってくれていた。
各バンド、2、3曲ずつの演奏となり、
どんなバンドの、どんな演奏にも、
皆、暖かい拍手と歓声を贈っている。
そして、ついに碧人達の番となった時、
いち段とファンも増えたようで、
どのバンドよりも大きな歓声があがった。
が、
一曲目が始まると、
今までとは違う曲と、
ソレを初めて聴く者も多かったためか、
歓声は、たちまち静まっていった。
その中の何人かは、一緒に唄ってくれている者もいた様だったが…
碧人達も不安を感じながら、
なんとか、曲も終盤に近づくと、
サビの繰り返し部分から、
序々に、
皆の声が聞こえはじめた。
碧人達のバンドが“Β”の曲に挑戦してから、
最初に取り掛かった、徳幸の“いち押し”の曲と、
あともう二曲くらいは、
なんとか、人に聴かせれるまでになった頃、
学校の期待や、波多野の決意も虚しく、
野球部の甲子園への道は
途絶えた…。
三年生の彼氏は、
これで部活も引退となったが、
波多野にとっては、
これからが、吹奏楽コンクールの始まりだった。
その練習の合間に、
波多野がひとりで
軽音部ライブの準備を進めていると知り、
碧人達の呼び掛けで、
部員の皆が協力して会場をつくり、
とうとう、
その日がやってきた。
授業終了後、
体育館には、半分以上もの生徒が集まってくれていた。
各バンド、2、3曲ずつの演奏となり、
どんなバンドの、どんな演奏にも、
皆、暖かい拍手と歓声を贈っている。
そして、ついに碧人達の番となった時、
いち段とファンも増えたようで、
どのバンドよりも大きな歓声があがった。
が、
一曲目が始まると、
今までとは違う曲と、
ソレを初めて聴く者も多かったためか、
歓声は、たちまち静まっていった。
その中の何人かは、一緒に唄ってくれている者もいた様だったが…
碧人達も不安を感じながら、
なんとか、曲も終盤に近づくと、
サビの繰り返し部分から、
序々に、
皆の声が聞こえはじめた。