僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
届かぬ気持ち
事件は勃発した!
去年同様、文化祭に向けての練習と言いながら、
今年も、小出家の防音室は、暇人の溜り場となっていた。
光一は、来たり来なかったり。
その日も、徳幸と神戸と三人で、買い出しジャンケンに負けた碧人の帰りを待っていた。
すると、
「また汚してない?」
と、茜が入ってきた。
慌てて、まわりを片付けだす二人を見て、
「ライブ、良かったんだってねぇ!」
と、キーボードの前に立った。
「まあな。」
「聴きたかったなぁ!ねぇ、文化祭、観に行っても良いかな?」
「良いんじゃね。」
「そーしよっと!楽しみ!あれ?だれが弾いてたの?スイッチ入ってる。」
「あー、俺。」
「トク?キーボードに変更?」
「ちげーよ!この間のヤツの練習してたんだよ。」
「あー。」
「何?この間のヤツって?」
神戸が聞くと、
茜はソレを弾きはじめた。
「あ、そうだ!そのコードって、指どこ?」
徳幸が近寄り、軽く教わっていると、
そこへ、
食料を手に、碧人が帰ってきた。
そして、
「何してんの?おまえ」
と、茜に言った。
去年同様、文化祭に向けての練習と言いながら、
今年も、小出家の防音室は、暇人の溜り場となっていた。
光一は、来たり来なかったり。
その日も、徳幸と神戸と三人で、買い出しジャンケンに負けた碧人の帰りを待っていた。
すると、
「また汚してない?」
と、茜が入ってきた。
慌てて、まわりを片付けだす二人を見て、
「ライブ、良かったんだってねぇ!」
と、キーボードの前に立った。
「まあな。」
「聴きたかったなぁ!ねぇ、文化祭、観に行っても良いかな?」
「良いんじゃね。」
「そーしよっと!楽しみ!あれ?だれが弾いてたの?スイッチ入ってる。」
「あー、俺。」
「トク?キーボードに変更?」
「ちげーよ!この間のヤツの練習してたんだよ。」
「あー。」
「何?この間のヤツって?」
神戸が聞くと、
茜はソレを弾きはじめた。
「あ、そうだ!そのコードって、指どこ?」
徳幸が近寄り、軽く教わっていると、
そこへ、
食料を手に、碧人が帰ってきた。
そして、
「何してんの?おまえ」
と、茜に言った。