僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
しまいには、
「邪魔だから出てけよ。」
「!」
驚いた神戸が、いつもの調子で言う。
「どーしたんだよ!飯食うんだから良いじゃん!」
「いいから!」
あまり、普段は見せない態度に、茜も静かに退散した。
「喧嘩?」
率直に聞く徳幸に、
碧人も率直に言い返した。
「あのさトク!その気がないなら、茜のこと、ほっといてくんねぇ!」
「!」
「わかんねーけど、あいつ、マジで惚れてたら、どーするつもりだよ!」
「だけど、」
「あんなんでも妹だから、悲しむとこ、もう見たくねーんだ。」
「…ごめん。軽率だったかも。」
「…女泣かすの、得意かよ。」
「…あぁ?」
徳幸は、何のことか、すぐに分かった。
ライブの時、
波多野が泣いていたことに気づいてたことも、
あの熱唱には、怒りも込められていたんだと言うことも判明した。
碧人は、自分が唄っているのにもかかわらず、
その曲を選んだ徳幸の気持ちに、
波多野が泣いていたとしか考えられなかったのだ。
「俺、そんな風に思われてたんだ…じゃあ、言わせてもらうよ!波多野を泣かせたんは、おまえの方だろーがぁ!」
「邪魔だから出てけよ。」
「!」
驚いた神戸が、いつもの調子で言う。
「どーしたんだよ!飯食うんだから良いじゃん!」
「いいから!」
あまり、普段は見せない態度に、茜も静かに退散した。
「喧嘩?」
率直に聞く徳幸に、
碧人も率直に言い返した。
「あのさトク!その気がないなら、茜のこと、ほっといてくんねぇ!」
「!」
「わかんねーけど、あいつ、マジで惚れてたら、どーするつもりだよ!」
「だけど、」
「あんなんでも妹だから、悲しむとこ、もう見たくねーんだ。」
「…ごめん。軽率だったかも。」
「…女泣かすの、得意かよ。」
「…あぁ?」
徳幸は、何のことか、すぐに分かった。
ライブの時、
波多野が泣いていたことに気づいてたことも、
あの熱唱には、怒りも込められていたんだと言うことも判明した。
碧人は、自分が唄っているのにもかかわらず、
その曲を選んだ徳幸の気持ちに、
波多野が泣いていたとしか考えられなかったのだ。
「俺、そんな風に思われてたんだ…じゃあ、言わせてもらうよ!波多野を泣かせたんは、おまえの方だろーがぁ!」