僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「!」
「頭、冷やさんか!」
徳幸は、もともと少なかった荷物を持って、
勢いよく出て行った。
そのあとの防音室でのことなど、何も知らずに、
“もう、バンドも友達も、どーでもイイ!”とまで思っていた。
「なんでトクが、あの曲をやりたかったか分かるか?」
めずらしくも冷静に、
神戸が碧人に問いかける。
「…波多野のためだろ?」
「そう!トクは波多野のために…波多野のことを想って、波多野へのメッセージとも思えるこの唄を、気持ちを込めて、碧人に歌わせようって考えたんだよ。」
「!」
「…なぁ碧人。皆、先へ進んでるぞぉ。碧人だけが、昔に縛られてんじゃねーか?」
何も言わない碧人をおいて、
神戸も、重い扉を開けて帰って行った。
そしてそのまま、3人は音信不通に…。
その後、神戸はというと、
光一と一緒に、吹奏学部の手伝いをしていた。
光一も嬉しそうだったが、神戸から聞いて、碧人のことも心配しているようだった。
徳幸は、これと言って、何もしておらず、
でも、碧人に言われた言葉が気に掛かり…
これからのことも考えると、
茜とのことに、どうケリを付けるかとか、
碧人には、
考えるコトと時間があり過ぎた。
「頭、冷やさんか!」
徳幸は、もともと少なかった荷物を持って、
勢いよく出て行った。
そのあとの防音室でのことなど、何も知らずに、
“もう、バンドも友達も、どーでもイイ!”とまで思っていた。
「なんでトクが、あの曲をやりたかったか分かるか?」
めずらしくも冷静に、
神戸が碧人に問いかける。
「…波多野のためだろ?」
「そう!トクは波多野のために…波多野のことを想って、波多野へのメッセージとも思えるこの唄を、気持ちを込めて、碧人に歌わせようって考えたんだよ。」
「!」
「…なぁ碧人。皆、先へ進んでるぞぉ。碧人だけが、昔に縛られてんじゃねーか?」
何も言わない碧人をおいて、
神戸も、重い扉を開けて帰って行った。
そしてそのまま、3人は音信不通に…。
その後、神戸はというと、
光一と一緒に、吹奏学部の手伝いをしていた。
光一も嬉しそうだったが、神戸から聞いて、碧人のことも心配しているようだった。
徳幸は、これと言って、何もしておらず、
でも、碧人に言われた言葉が気に掛かり…
これからのことも考えると、
茜とのことに、どうケリを付けるかとか、
碧人には、
考えるコトと時間があり過ぎた。