僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
理由はこうだった。


パンを買いに向かう途中、

波多野の彼氏が、前を歩いていることに、碧人と光一も気がついていた。

が、

彼氏達は、後ろなど気にもしていなかった。


そして、彼らの会話はつつぬけで…


「で、どーだったんだよ!」


そう友達に聞かれ、
波多野の彼氏が答える。


「どーって?」

「香織ちゃん。やっぱ、はじめてだったって?」

「んなもん、きまってんじゃん。」


と、ここで碧人の拳が!!!



そして、
ソレが、まわりに広がることを、
必死に防ごうとした、碧人の思いに、

光一はもちろんのこと、
徳幸も、神戸も、律子も

このことで、騒ぎ立てることはしなかった。


碧人が守ろうとしたモノの、
その重みが分かったからだ。


でも、納得できないでいるのは、
波多野だった。


彼氏も、理由が分からないと言う。


そこで、律子から、
なんとか上手く、真実を聞き出すと、

ボロボロと涙を流して泣いていたと、
あとになって聞いた。


彼氏とは、そのあとすぐに別れたようだった。

< 181 / 202 >

この作品をシェア

pagetop