僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
その騒動に、

吹奏学部の顧問は、

“自分達の活動も、止められては困る”と、

手伝うことを禁止した。


これには、さすがに波多野も黙ってはいられず、

顧問と、校長先生の前で、
今回の事件に発展した理由を
波多野、自らの口で説明をすると、
これまで集めた署名を提出して、
軽音部の存続と、
文化祭の公演を頼み込んだ。


初めて理由を知った校長は、
内容が内容なだけに、
それぞれの担任と、野球部の顧問にだけ、事実を通告。


そして、話し合いの結果、

何も知らされない者達に、示しがつかないからと、

今年の文化祭では、

“小出碧人のバンドのみ、演奏を禁止する”

という、条件が下された。


こればかりは仕方がない。


皆、納得して、すんなりと条件を喫んだ。



と、いうことで…

茜との約束を、果たすことができなくなってしまった徳幸は、

“なんとかしなければ”と、

知恵をしぼるのだった。
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