僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
旧友
徳幸が加わることで、
ギターのラインを原曲に戻し、
さらに、自分達なりのアレンジを考えたりと、
徳幸は、碧人達と一緒に居ることが多くなっていった。
その日も、約束をしたワケでもなく、小出家に顔を出していた徳幸は、ふと気付いたことを口にする。
「あれ?コービーは?」
「今日は来ねーなぁ。」
「そーなの?」
「今、碧人と喧嘩してっから。」
碧人が居るのにもかかわらず、光一は平気で言った。
「なんで?」
「音楽の方向性の違い。」
「なんだそれ?大物バンドかよ。」
「あのバカ、バラードやらねーかとか言い出すからよぉ。」
「…ふーん。」
「あ、心配しないで大丈夫!いつものことだから!」
「…波多野は?」
「ブラバンだろ。」
「光一、おまえはここに居ていーの?」
「今日は、ジャズじゃない方の練習なのだ〜!」
「大変なんだなぁ、あいつ。」
「ま、ソレがやりたくて、波多野はこの学校を選んだから、しょうがない!」
「へえー。」
「本当ならあいつ、もっと良いトコにイケる頭脳持ってんのによぉ。なあ、碧人!」
「んぁ?あぁ。」
「もったいねーよな。」
「…おまえらって、ホント相手のコトなんでも知ってんのなぁ。そーゆーのって、やっぱ、(俺も一緒には居るけど、ちょっと空気が違う感じがして…)なんか羨ましいよ!」
ギターのラインを原曲に戻し、
さらに、自分達なりのアレンジを考えたりと、
徳幸は、碧人達と一緒に居ることが多くなっていった。
その日も、約束をしたワケでもなく、小出家に顔を出していた徳幸は、ふと気付いたことを口にする。
「あれ?コービーは?」
「今日は来ねーなぁ。」
「そーなの?」
「今、碧人と喧嘩してっから。」
碧人が居るのにもかかわらず、光一は平気で言った。
「なんで?」
「音楽の方向性の違い。」
「なんだそれ?大物バンドかよ。」
「あのバカ、バラードやらねーかとか言い出すからよぉ。」
「…ふーん。」
「あ、心配しないで大丈夫!いつものことだから!」
「…波多野は?」
「ブラバンだろ。」
「光一、おまえはここに居ていーの?」
「今日は、ジャズじゃない方の練習なのだ〜!」
「大変なんだなぁ、あいつ。」
「ま、ソレがやりたくて、波多野はこの学校を選んだから、しょうがない!」
「へえー。」
「本当ならあいつ、もっと良いトコにイケる頭脳持ってんのによぉ。なあ、碧人!」
「んぁ?あぁ。」
「もったいねーよな。」
「…おまえらって、ホント相手のコトなんでも知ってんのなぁ。そーゆーのって、やっぱ、(俺も一緒には居るけど、ちょっと空気が違う感じがして…)なんか羨ましいよ!」