僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
碧人達のバンドが抜けた分、
もうひとバンドが
初めての文化祭で、
演奏を披露することができたのだ。
それはそれで、
結果オーライというものだ。
そして…
最後のバンドが、演奏を終えた。
『本当なら、今そこに立っているのは、自分達のはずだった。』
そんなことを思いながら、
当日、手伝うことすら叶わなかった、
そんな自分達の存在が、
悔しくも、
情けなくて仕方がなかった。
と、その時。
会場から、
碧人コールや、
メンバーの名前を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。
気が付いた徳幸の視線に
なに気なく入ってきたのは、
ただ、腕を組んでうつむく、碧人の姿だった。
光一も、神戸の右肩に、自分の左腕をのせ、
その声に、じっと耳を傾けている様子。
その横で神戸も
前髪をクシャッといじりながら立っている。
そんな光景を目にした徳幸は
両手を腰の両脇に掛け、
自分の上履きのつま先に視線を移し、目を閉じた。
すると、
微かに、
何かが聞こえてくるのに気が付いた。
もうひとバンドが
初めての文化祭で、
演奏を披露することができたのだ。
それはそれで、
結果オーライというものだ。
そして…
最後のバンドが、演奏を終えた。
『本当なら、今そこに立っているのは、自分達のはずだった。』
そんなことを思いながら、
当日、手伝うことすら叶わなかった、
そんな自分達の存在が、
悔しくも、
情けなくて仕方がなかった。
と、その時。
会場から、
碧人コールや、
メンバーの名前を呼ぶ声が聞こえてきたのだ。
気が付いた徳幸の視線に
なに気なく入ってきたのは、
ただ、腕を組んでうつむく、碧人の姿だった。
光一も、神戸の右肩に、自分の左腕をのせ、
その声に、じっと耳を傾けている様子。
その横で神戸も
前髪をクシャッといじりながら立っている。
そんな光景を目にした徳幸は
両手を腰の両脇に掛け、
自分の上履きのつま先に視線を移し、目を閉じた。
すると、
微かに、
何かが聞こえてくるのに気が付いた。