僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「あの頃はまだ、俺たち、こーゆーんじゃなかったじゃん。」

「こーゆーのって?」

「えっ。」

「考えてみれば、あたし、トクから、何も言われてないよーな…?」

「えー、うそだぁ。」

「ほんと。」

「だって、分かんだろフツー!」

「えー。ここまで女の子に言わせておいて、何も言わないつもり?」

「…わかったよ!なんて言ってほしい?」

「うわっ!なにそれ!ひどくなーい?!」

「わかったよ!じゃあ…」

「うん。」

「…キスしちゃってごめんなさい。」

「はあ?」

「我慢が出来ませんでした!好きだから!」

「!」

「俺と…つきあってくれ。」


茜は微笑んで、
コクリと頷いた。
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