僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
気配り
放課後、碧人が迎えにきて、ふたりで帰ることになった時のことだった。
「あのさ、俺ら、トクのこと都合良く使ってるわけじゃないからな!」
なんの前触れもなく言いはじめた碧人に、何の事か分からず、
「なに?」
と聞き返す。
「この前さ、波多野がなんか言っただろ?」
「?俺に?」
「おまえが入ってくれて、負担がどーのこーのって…」
「あー。」
「あいつ、なんだかんだ言って、マジでおまえに感謝してるんだぜ!俺だって」
「ちょ、ちょっと、なんだよ!どーした?」
「野球部の応援とかで、ブラバンが忙しくなってきたからさぁ。」
「めざせ甲子園かぁ。」
「波多野の目標だったから…」
「…こっち、続けられるの?」
「キーボードのいらない曲やってけば」
「それ意味なくね?」
「…まあな。」
「だからギターを探してたんだなぁ!」
「わりぃ。」
「俺は全然イイんだけどさ…波多野は?」
「続けたいって…ま、そのうち抜けるって言い出すかもしんねーし。」
「(こっちからは切らねんだぁ?)…ホント仲良いんだなぁ、おまえらって!」
「!喧嘩ばっかだぜ!」
「それだけ仲良いってことだろ。コービーとはどうなった?」
「そのうち、ひょこり顔だすよ。」
「あのさ、俺ら、トクのこと都合良く使ってるわけじゃないからな!」
なんの前触れもなく言いはじめた碧人に、何の事か分からず、
「なに?」
と聞き返す。
「この前さ、波多野がなんか言っただろ?」
「?俺に?」
「おまえが入ってくれて、負担がどーのこーのって…」
「あー。」
「あいつ、なんだかんだ言って、マジでおまえに感謝してるんだぜ!俺だって」
「ちょ、ちょっと、なんだよ!どーした?」
「野球部の応援とかで、ブラバンが忙しくなってきたからさぁ。」
「めざせ甲子園かぁ。」
「波多野の目標だったから…」
「…こっち、続けられるの?」
「キーボードのいらない曲やってけば」
「それ意味なくね?」
「…まあな。」
「だからギターを探してたんだなぁ!」
「わりぃ。」
「俺は全然イイんだけどさ…波多野は?」
「続けたいって…ま、そのうち抜けるって言い出すかもしんねーし。」
「(こっちからは切らねんだぁ?)…ホント仲良いんだなぁ、おまえらって!」
「!喧嘩ばっかだぜ!」
「それだけ仲良いってことだろ。コービーとはどうなった?」
「そのうち、ひょこり顔だすよ。」