僕らがめぐり逢うために。〜幼なじみの恋〜Ver.2
「あ!バラードやらねーのって…そーゆーこと?」
「…やりてーの?」
「どっちでもいいけど」
「まあ、いつかは…だって、できねーだろ、まだ!」
「バラードは、上手い下手がモロバレだからなぁ。それこそピアノがメインならともかく…」
小出家の敷地内に入ると、
微かに、軽快なピアノの音が聞こえてきて、
徳幸は無意識に、その流れてくる方に目をやった。
「あれ?帰ってきてる。」
「誰?」
「妹。」
「へー、さすが上手いもんだなぁ。」
「これが本職だから。」
「こんだけ聴かせるなら、防音じゃなくてもイイってワケか?」
「ドラムセット置きたかったから、ピアノは家に運んだんだ。」
「…これがホントのドラ息子だな!ウマイ!」
「…そーゆーの言っちゃうタイプだったんだ?」
「無かったことに…誰にも言わないでくれ!」
「うん。口にするのも恥ずかしくて、言えない。」
「クソッ。」
「あはは、安心したよ!トクのこと、まだ、あんまよく知んねーじゃん!波多野がさ、俺らにムリにつきあってんじゃねーかって言うからよぉ。」
「ムリはしてない。おまえらの“絆”みたいなもんに、割って入れっこないことは分かってるし…」
「なにそれ〜。水臭いじゃん!ガンガン入ってきちゃってよ〜!」
「隠さず普通に接してくれてるのとかで、そーゆー気持ち伝わってるから、心配しないでよ!気に喰わなけりゃ、俺も言うから!」
「…やりてーの?」
「どっちでもいいけど」
「まあ、いつかは…だって、できねーだろ、まだ!」
「バラードは、上手い下手がモロバレだからなぁ。それこそピアノがメインならともかく…」
小出家の敷地内に入ると、
微かに、軽快なピアノの音が聞こえてきて、
徳幸は無意識に、その流れてくる方に目をやった。
「あれ?帰ってきてる。」
「誰?」
「妹。」
「へー、さすが上手いもんだなぁ。」
「これが本職だから。」
「こんだけ聴かせるなら、防音じゃなくてもイイってワケか?」
「ドラムセット置きたかったから、ピアノは家に運んだんだ。」
「…これがホントのドラ息子だな!ウマイ!」
「…そーゆーの言っちゃうタイプだったんだ?」
「無かったことに…誰にも言わないでくれ!」
「うん。口にするのも恥ずかしくて、言えない。」
「クソッ。」
「あはは、安心したよ!トクのこと、まだ、あんまよく知んねーじゃん!波多野がさ、俺らにムリにつきあってんじゃねーかって言うからよぉ。」
「ムリはしてない。おまえらの“絆”みたいなもんに、割って入れっこないことは分かってるし…」
「なにそれ〜。水臭いじゃん!ガンガン入ってきちゃってよ〜!」
「隠さず普通に接してくれてるのとかで、そーゆー気持ち伝わってるから、心配しないでよ!気に喰わなけりゃ、俺も言うから!」